子供の騒音が原因で警察に通報されたときにするべきことは？

2024年3月5日

「子供の足音がうるさい」「子供の泣き声する」

こんな内容で警察に通報されたご経験はありませんか？

ある方は、きっと相当ショックを受けたことでしょう。これからどうすればいいか不安になられているかと思います。しかも、子供の騒音が原因で通報されたなんてさらに辛いはずです。

こちらでは、子供の騒音が原因で通報されたときにするべきことをまとめました。落ち着いて対処すれば、不安な気持ちとはおさらばです。

1. 警察に通報されたらどうなる？

最初に気になることは、警察に通報されたらどうなるのか。

「逮捕される？」「引越しをしないといけない？「慰謝料を請求される？」など、いろんな不安が頭をよぎると思います。

でも、ご安心ください。多少自覚はありながら騒音を出していた場合でも、基本的にはその場で注意されて終了。わざとはない場合、逮捕や引越し、慰謝料請求につながることはありません。「気をつけます」「申し訳ありませんでした」と謝罪して、騒音がでないよう改善策を考えましょう。

自覚がない場合は、他の家の音が原因かもしれません。というのもマンションでの騒音はどこから発生しているか特定するのは意外と難しいのです。通報内容の時間帯や具体的な音が、自分の家から出している音と一致すれば可能性が高いです。しかし、そうでない場合は「うちの家ではありません」と正直に答えて問題ありません。

2. 騒音は犯罪になる？

では、騒音で警察に通報されても何も問題ないのかというとそうとも言えません。わざと異常な騒音を出している場合は、罪に問われる可能性があります。例えば、以下のような騒音です。

嫌がらせのように壁をたたく
意識的に足音を鳴らす
大音量で音楽をかける
わざと大声で騒ぐ　など

では、実際にどういった罪に問われる可能性があるのでしょうか？

2-1. 軽犯罪法の「静穏妨害」

「軽犯罪法」という法律では、騒音に関して以下の一文があります。

十四　公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者

引用：軽犯罪法｜1条14号

公務員というのは警察官のことです。つまり、何度も注意をされたにもかかわらず、異常な騒音を出すのをやめないのであれば、軽犯罪法の違反に問われる可能性があるということです。

2-2. 暴行罪・傷害罪

あまりにも度がすぎる騒音で、何度も注意してもきけない場合は、暴行罪・傷害罪に問われる可能性もあります。

例えば騒音が原因で、隣の住人が「頭痛になった」「不眠障害になった」というレベルです。暴行罪や傷害罪が適用された場合、刑事裁判へ発展する可能性もありますので十分注意しましょう。

参考：刑事事件相談弁護士ほっとライン『騒音で警察に通報された場合の対処法とは？通報を放置するリスクも解説』

3. 警察に通報されたらまずすること

「わざと騒音を出したわけではないので犯罪にはならないことは分かった。でもこれからどうすればいいの？」というあなた。特に子供がいるご家庭の方に知っていただきたいことが2つございます。

①マンションの騒音トラブルの原因1位は「子供の足音」

実は意外にもマンションでの騒音トラブルの原因1位は「子供の足音」なんです。子供の足音以外にも「物音」など、床を介しての騒音トラブルが生じています。今回「子供の足音」が原因で注意された方は、再度通報されないように注意が必要です。

②一度騒音が気になった通報者はその後も気になっている

通報まではいかないものの、MUTEのスタッフのなかにも、下の階から苦情を言われたことがある者がいます。話を聞くと、ジョイントマットを何度も重ねて防音対策をしたみたいですが、苦情は止まなかったそうです。あげく、張り紙や嫌がらせまで発展していき、ついには引越しすることになりました。とても辛い話です。この話の騒音トラブルの原因も子供の足音でした。一度騒音が気になった人は、とても音に敏感になることがわかります。