マンションの騒音はどこから?音の伝わり方を図解で解説!

マンションの騒音はどこから?音の伝わり方を図解で解説!

騒音が原因でトラブルに発展することが多いマンション生活。

では、マンションの騒音はどこから発生しているのでしょうか?

そこで今回は、マンションや賃貸アパートような集合住宅で音が発生する仕組みと音の伝わり方を解説します。

この記事を読めば、なぜ上下階や隣の住戸に音が響いてしまうのかが分かるでしょう

 

1. マンションで発生する音は2種類

音の種類

マンションの騒音がどこから発生しているかを知るには、どのような音が発生しているかを理解する必要があります。マンションで発生する音は、「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類です。

1-1. 空気伝播音とは

空気伝播音(別名:空気音)とは、音が空気を振動させて伝わる音です。例として、赤ちゃんの泣き声、犬の鳴き声、テレビの音、話し声などがそうです。

また、上の階や隣から聞こえてくる「話し声」や「テレビの音」なども空気伝播音に分類されます。

1-2. 固体伝播音とは

固体伝播音(別名:固体音)とは、物体を振動して伝わる音です。例として、床や壁を叩いた音、ジャンプした音、走るときの足音、ドアや窓を閉めたときの音がそうです。

また、風呂場で水を流したときの音、トイレの水を流す音、エレベーターの音なども固体伝播音に分類されます。

 

2. 空気伝播音と固体伝播音の音の伝わり方

マンションでどのような音が発生音しているかお分かりいただけたところで、次は空気伝播音と固体伝搬音の伝わり方を解説します。

2-1. 空気伝播音の音の伝わり方

空気伝播音の伝わり方

空気伝播音の場合、音が空気を振動させて「全方位」に伝わっていきます。このとき、音の発信源から遠ざかれば遠ざかる程音は小さくなります。また、広がる途中に障害物があるとそれでも小さくなります。

2-2. 固体伝播音の音の伝わり方

固体伝播音の伝わり方

固体伝播音は、壁や床、天井などの固体を振動することで伝わっていきます。マンションの場合、壁や床、天井は建物の躯体として全てつながっています。つまり、どこかの一室で発生した音だとしても、固体伝播音の場合はマンションの壁や床、天井を通して遠くまで伝わっていくのです。

 

3. マンション全体での音の伝わり方

それでは、固体伝播音が具体的にどれくらい伝わっていくのか図解を用いてご説明しましょう。

下の図は、5階建てのマンション。1階101号室の浴室で水を出したとき、マンション全体の部屋にどのように伝わるかを表したものです。数値は、音の大きさを表す「デシベル」を意味します。

マンションでの音の伝わり方

ご覧の通り、周りの部屋に聞こえることはもちろんですが、遠くの部屋にまで聞こえていることがよく分かると思います。つまり、「マンションの騒音はどこから?」という問いの答えは、「隣りの部屋とは限らず、実際は意外と遠くの部屋からかもしれない」となるのです。

 

4. 部屋での音の伝わり方

それでは、マンションの「部屋」での音の伝わり方をどうなのでしょう。

空気伝播音は全方位に広がり、天井や壁、床にぶつかります。ぶつかった音は反射して、また次の障害物まで進みます。音が伝わる速さは、秒速340m。これを音速で繰り返して小さくなっていくのです。

つまり、部屋での音の伝わり方を図解にするとこんな感じです↓

部屋での音の伝わり方

ちなみに、音の特徴として、空間が大きければ反響して音が響きます。教会やコンサートホールをイメージしていただくと分かりやすいです。表面が反射性の高い材質で作られている場合は、より一層音が反響します。 

 

5. 洋室と和室どちらが音が響く?

部屋にも洋室と和室があります。では、どちらの方が防音性が高いのでしょうか?

一般的な「洋室」と「和室」の仕様は以下の通りです。

洋室と和室の防音性

答えは、和室。住居の和室は基本小さく、また内装の吸音性が高いため、空間として音の響きが小さくなります。とくに畳は吸音性が高い床材のため、屋外や隣戸から壁を通して伝わる音は洋室に比べて比較的早く小さくなるのです。

  

6. まとめ

  • マンションで発生する音は空気伝播音と固体伝播音の2種類
  • 固体伝播音は物体を振動して伝わるのでマンションでは躯体を通じ遠くの部屋にまで伝わる
  • 音は部屋が大きいほど響きが残りやすい
  • 和室と洋室では、和室の方が防音性が高い

参考書籍:『マンションの音のトラブルを解決する本』一級建築士 日本大学名誉教授 井上 勝夫

 

お分かりいただけたと通り、マンションの騒音がどこから発生しているのかは、構造上、耳では分かりにくいのです。「騒音」が原因のトラブルが多いのも納得でしょう。

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