鉄骨造マンションの防音性能比較

防音性が高い建物の構造ランキング!木造、鉄骨造(S造)、RC造、SRC造は何位?

木造、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)など、建物の構造はいろんな種類がありますが、あなたは引越しをする際に建物の構造を考えて選んだことはありますか?

間取りや、駅までの距離など気にされる方は多いと思いますが、建物の構造にまでこだわる方は少数派かもしれません。

しかし、建物の構造は部屋探しで非常に大事なポイント。

なぜなら、建物の構造の種類によって、マンションで一番苦情の多い「騒音」に関するトラブルを避けることができるからです。

この記事では、建物にはどのような構造があるのか、また一番防音性能が高い構造は何かをランキング形式でご紹介しましょう。

 

1.種類別建物の構造と特徴

建物構造の種類
代表的な建物の構造は次の4つです。
  1. 木造
  2. 鉄骨造(S造)
  3. 鉄筋コンクリート造(RC造)
  4. 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)
まずはそれぞれについて、どのような構造か特徴をみていきましょう。
 

1-1. 木造

木造とは、土台や、壁、柱などの構造体に木材を用いた建物のこと。

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計結果」によると、 日本の一戸建ての約9割が木造住宅です。

木造住宅の大きなメリットは、基礎工事の工期が短く済み、手間がかからないのこと。また、費用も安く抑えることができるので低コストで建築が可能です。

デメリットは、鉄鋼系に比べると耐久性が悪く、強度も低いため、耐震面などでも鉄骨系より劣ってしまうことです。

 

1-2. 鉄骨造(S造)

鉄骨造とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた建物のこと。

戸建てでも一部ありますが、それよりもマンションやアパート、ビルといった比較的大きな建物に用いられることが多いです。

なお、鉄骨造には2種類あります。

 

1-2-1. 軽量鉄骨造

軽量鉄鋼造は、鉄骨造(S造)の中でも骨組みとなる鉄骨に、厚さ6mm未満の鋼材を使った構造のことです。

そのままでは強度が弱いことから、補強のために柱と梁とブレースと呼ばれる筋交いで補っています。

メリットとして、軽量鉄骨造では規格化された部材を組み立てるプレハブ工法が多く用いられていることから、安定性が高い、工期が短く済む、職人の質に左右されないといった点が挙げられます。

それに対してデメリットは、開口部や間取りの自由度が低いところです。

2階建ての建物、アパート、小規模店舗などに多く用いられるのが軽量鉄骨造です。

 

1-2-2. 重量鉄骨造

重量鉄骨造は、鉄骨造(S造)の中でも骨組みとなる鉄骨に、厚さ6mm以上の鋼材を使った建物のこと。

メリットは、強度が強いこと。柱と柱の間に大きく空間を作ることができるので、大きな窓などの設置が可能になります。

一方デメリットとして、建築コストは大幅にかかります。

3階建て以上の建物や大型のマンション、高層ビルなどに多く用いられるのが、重量鉄骨造です。

 

1-3. 鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造(RC造)とは、主要構造部(柱・梁・床・壁)を鉄筋とコンクリートで構成する建物のこと。

鉄筋を組んだ後に型枠にコンクリートを流し込むことでできます。

メリットは強度が高い点で、デメリットは、工期が木造に比べると長い上に、コストも大幅にかかります。

なお、鉄筋コンクリート造には「ラーメン構造」と「壁式構造」2種類の構造が存在します。

  

1-4. 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)は、主要構造部を鉄骨・鉄筋・コンクリートの3つで組み合わせた建物のこと。

鉄筋コンクリート造(RC造)との大きな違いは柱と梁に鉄骨の芯が入っていることです。

メリットは、鉄筋コンクリート造よりも強度が高く、主に高層マンションに用いられます。

デメリットとしては建築コストは鉄筋コンクリート造よりも高いことです。

 

ここまでで、建物の基本的な構造の違いをご紹介しましたが、構造だけがわかっても、結局どの建物が防音性能が高いかまではわかりませんよね。

一般的には「防音性能の高い物件=鉄筋コンクリート造」と言われていますが、果たして本当に防音性は高いのでしょうか?

そこで、木造、S造、RC造、SRC造の防音性能を比較しました。

 

2. 防音性能が高い建物の構造ランキング

建物の防音性能を見る際に目安となるのが「L値」です。

L値は小さいほど防音性能が高く、大きいほど防音性能が低いことを表します。

ここでは、日本建築学会の報告書を基に、建物の構造がそれぞれL値のどのような等級に当てはまるかを整理してみました。

この表をもとに、建物の構造別に防音性能をランキング形式で説明していきたいと思います。

建物の構造と遮音等級

 

2-1. 5位 木造建物

5位は、防音性能が「L-75」相当で最も防音性能が低いとされた「木造」。

部屋が隣接する構造のアパートやマンションでは、生活音や話し声も筒抜けになる可能性があります。木造アパートにお住まいの場合は、隣室との騒音トラブルを避けるために、防音対策が必要です。

 

2-2. 4位 鉄骨造(S造)の重量鉄骨造

4位は、防音性能が「L-65」相当とされた「鉄骨造(S造)の重量鉄骨造」。

意外にも軽量鉄骨造より、防音性能が低いという結果になりました。

理由は防げる音の対象。声などの音は軽減されますが、ドアの開閉音や、足音などの振動音は聞こえる為、上階に住んでいる場合は階下への足音などの衝撃音対策をしなければなりません。

 

2-3. 3位 鉄骨造(S造)の軽量鉄骨造

3位は、防音性能が「L-65」相当とされた「鉄骨造(S造)の軽量鉄骨造」。

軽量鉄骨造の場合、木造に比べると少し防音性能は上がりますが、これでも生活音がほぼ聞こえてしまう為、ご自身でも防音対策が必要なレベルです。

 

2-4. 2位 鉄筋コンクリート造(RC造)

2位は、防音性能が「L-50」相当とされた「鉄筋コンクリート造(RC造)」。

順位としては2位ですが、大事なのは鉄筋コンクリートの防音性能。

意外なのが、鉄筋コンクリート造でも、子供の泣き声や床を走り回る音が響くということです。そのため、鉄筋コンクリートの建物にお住いの方でも防音対策は気をつけないといけません。

特に注意しないといけないのが、賃貸マンションで外側だけを鉄筋コンクリート造で作り、内側の部屋同士の壁などを石膏ボードや木材で建てるというケースです。

こうなると鉄筋コンクリート造でできているのにもかかわらず、通常よりも音が響いてしまい、騒音トラブルになることがあります。

 

2-5. 1位 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

1位は、防音性能が「L-40」相当とされた「鉄筋コンクリート造(RC造)」。

「L-40」は「防音性が高く外からの音も軽減される」レベルなので、鉄筋鉄骨コンクリート造であれば防音性が高いと言えるでしょう。

実は日本建築学会によれば、集合住宅は「L-45」以上が防音性能の望ましい水準として推奨しています。つまり、鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)でようやく十分な防音レベルに達するのです。

しかし、鉄筋鉄骨コンクリート造もほかの構造と同様、必ずしも音が響かないわけではありません。

部屋の間取りや窓の大きさなども防音性能に影響しますので、少なからず音は響くので注意が必要です。

 

3.  マンショントラブルの原因の多くが「騒音」

あなたが住んでいる建物の構造は何位でしたか?

もし鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)以外なら、防音対策が不十分な可能性が高いです。

株式会社AlbaLinkが調査した「賃貸物件を借りて後悔する瞬間についての意識調査」によれば、後悔の理由1位は騒音トラブル」という結果になりました。

このことからもわかるように、騒音問題は深刻なのです。

 

3-1. 騒音トラブルの多くが「子供の足音」

騒音トラブルといっても、話し声、音楽などいろいろな音があります。

株式会社ジャストイットが実施した「分譲マンショントラブルに関する調査」によると、騒音トラブルの種類で一番多いのが「子供の足音が聞こえる」でした。

騒音トラブルの内容

グラフからもわかるように、対策すべき音は床への衝撃から発生する音

振動による音は思っているよりも大きく伝わっているのです。

 

ここまで読んで、「自分ってもしかたら結構「騒音」と思われるような音を出しているかも...。」と思ったあなた。

ご安心ください。騒音問題対策には「引越し」より簡単な解決方法があります。

 

3-2. まずは床の防音対策

それが床の防音対策です。

上の図でわかったように、騒音トラブルを避けるには「床の防音対策」からまずとりかかるのがおすすめです。

では、床の防音対策で最も効果的な方法は何でしょうか。

防音タイルカーペット遮音等級早見表

こちらの図をご覧ください。先ほどご紹介した建築構造別の遮音等級表と同じような図となっています。改めて言うと、LL値の値が小さいほど防音性能が高いです。

ニトリ等で市販されている防音マットには、コルクマットやジョイントマット、カーペットなど様々なアイテムがあります。しかし、防音と謳っている商材の多くはLL50やLL45といった防音性能です。

LL50やLL45でも十分な防音性能があるように思われますが、実際のところ、こういった防音マットを購入した方のなかには、防音対策が不十分だと感じられる方が多くいました。

そこでおすすめなのがMUTEの防音マット「防音専科」です。

MUTEの防音マット「防音専科」は、世界最高レベルの防音性能「LL35」を取得しており、今までの防音マットに満足出来なかった方にもご好評頂いております。

これで、騒音トラブルはもう安心です。

 

4. まとめ

  • 防音性能が一番低い建物の構造は「木造」
  • 防音性能が一番高い建物の構造は「鉄筋鉄骨コンクリート構造(SRC造)」
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)以下では遮音性に心配があるので防音対策が必要
  • マンショントラブルの多くが「騒音」
  • 騒音の中でも「子供の足音」が原因のトラブルが一番多い
  • SRC造以外の建物にお住いのかたは床の防音対策をまずする

床の防音対策にはMUTEの防音マット「防音専科」がおすすめです。防音専科の防音性能「L値」は「L-35」で、「鉄筋鉄骨コンクリート構造(SRC造)」を凌駕します。騒音問題に不安のある方はぜひご使用ください。



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