防音・遮音の基礎知識
1.騒音による近隣クレーム
皆さんはお住まいの環境で「音」について考えたことはありますか。
家やマンションなど、建物が建つと、今まで無かったありとあらゆる音が発生し、人によってはそれが耐え難い騒音として受け取られることもあります。
そうして起るのが「騒音による近隣クレーム」です。
騒音は、音を発生させている側が対策を講じなければ、近隣住民との良好な関係が築けなくなり大きなトラブルにつながります。
2.音の伝わり方
音は、人の耳にいろいろな形で伝わります。
音そのものの伝わり方には二種類ありますのでご紹介いたします。
「空気伝播(でんぱ)音」
空気伝播(でんぱ)音は、空気を伝わる音で、障害物があると減衰していきます。

「固体伝播(でんぱ)音」
固体伝播(でんぱ)音は、物質を振動させながら伝わっていく音です。
建物であれば、床や壁などを伝わって発生する音です。
物質の質量が高いほど減衰していきます。
足音も固体伝播(でんぱ)音の一つです。

また、音は様々な形で変化し伝わる性質を持っていますので、「反射や屈折」「透過」「共鳴」「吸収」「回折」「干渉」等に影響を受けます。
さらに、気候による、温度や湿度によっても左右され、夏の気温が高い時期は音が伝わりにくく、冬の気温が低い時期は音が伝わりやすくなります。
3.防音・遮音・吸音の違い
防音対策で、色々と調べていると「防音」「遮音」「吸音」と言った言葉をたくさん見かけます。
これらの言葉に明確な違いはあるのでしょうか?
実は、防音には明確な定義はなく、「防音」とは一般的な解釈でいうと、遮音と吸音を含む音対策の総称であるということです。
つまり、遮音と吸音は防音をするための手法ということになります。
・防音
遮音と吸音を含む騒音対策の総称
・遮音
遮音とは、空気中を伝わってくる音を「跳ね返して」反響させ、音を外へ伝わりにくくすること。
・吸音
吸音とは、空気中を伝わってくる音を「吸収して」音の伝わり方を軽減すること。
遮音だけでは全ての音を遮断することが難しいため、吸音と組み合わせて防音対策をすることでより効果が高い防音対策が可能です。
4.音を表す単位ヘルツとデシベル
Hz(ヘルツ)【音の高低を表す単位】
周波数・振動数を表す単位。建物の騒音では音の高低を示すものとして用いられます。
1秒間に1回の振動=1Hz(ヘルツ)となります。
dB(デシベル)【音の大きさを表す単位】
音の大きさ(パワー)を示す単位です。
音の値が大きければ大きな音です。
騒音とうるささの目安表

5.防音専科はLL35を外部検査機関で取得
カーペットの防音性能は、数値的に見ることで、どのくらいの防音が可能か判断することができます。
床の衝撃音に対する防音性能を示す指標で、L値というものがあります。
上階の床の音が、どのくらい下階に伝わるかを示すもので、値が小さいほど防音性能が高いことを意味します。L値は、日本工業規格で規定されています(JIS A 1419-2)
MUTE | 他社防音カーペット | コルクマット | フローリング | |
床衝撃音低減性能等級 △LL |
-6 | -5 | -4 | -3 |
LL | 35 | 40 | 45 | 50 |
椅子の移動音 物の落下 |
通常ではまず聞こえない | ほとんど聞こえない | 小さく聞こえる | 聞こえる |
生活実感 | 上階の音がほとんど聞こえない | 上階の音がかすかに聞こえる | 上階の生活状況が多少意識される | 上階の生活状況が意識される |
※建物の構造によって性能が出ない場合もあります。
6.まとめ
いかがでしたか?音の知識を正しく理解することで、どのような防音対策をすれば良いのかが分かりやすくなりましたね。
賃貸住宅や、マンションのフローリング部分にMUTEの防音タイルカーペット”防音専科”を敷くだけで、階下への騒音も大幅に軽減され安心ですね。
ちょっとした気遣いで、近隣住民との騒音トラブルを回避することが可能なので、防音対策でお悩みの方は是非、防音専科をご検討ください。
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