そのカーペット、防音できてますか?
皆さんは近隣から騒音で苦情やクレームに悩まされたことはないでしょうか。
「防音効果」と書かれた防音マットを、ニトリやホームセンターで購入される方も多いと思います。
でも本当にその防音マットに防音効果がありましたか?
せっかく防音マットを購入したのに防音の効果がない場合、苦情が止まらず、結局引っ越さなければならないなんてことにもなりかねません。
では防音対策を成功させている人は、なぜ成功しているのか?
本日は弊社が独自に防音試験をした結果をもとに、具体的な防音マットの選び方をご紹介します。
- 目次
- 1. 防音マットを選ぶ基準
- 2. 防音マット徹底比較
- 2-1. 防音マットの種類と特徴
- コルクマット
- ジョイントマット
- カーペット
- 2-2. 市販の防音マットを徹底試験!
- ニトリ:タイルカーペットハーゲンMGY(総厚5ミリ)
- コーナン:コーナン オリジナル EVAジョイントマット9枚入り(総厚7.0ミリ)
- コーナン:コーナンオリジナルコルクマット9枚入り(総厚7.8ミリ)
- ニトリ:弾力に優れている木目調パズルマット4枚入り(総厚16.0ミリ)
- MUTE:防音専科(総厚18.0ミリ)
- 3.まとめ
1. 防音マットを選ぶ基準
1-1. 防音性能
防音マットを選ぶ時に最も気にしたいのが、防音性能。
防音に効果がなければ、せっかくお金と労力をかけて対策しても、無駄になってしまいます。
それでは、防音マットの防音性能を計るためには何をチェックすればよいでしょうか。
答えは、遮音等級(LL値)というものです。
【遮音等級とは】
防音性能の基準として用いられるのが、遮音等級です。
遮音等級とは音の軽減値を、LL値(エルエル値)というもので表しています。
LL値の値が小さいほど、防音性能が高いと位置付けられています。

*防音マットによっては、ΔLL(デルタエルエル)という表記で防音性能を記している場合もあります。
この場合は数値が小さいと防音効果が薄く、数値が高いと防音性能が高いと言えます。
制度改正で表記が変更されましたが、計測される防音効果は同じです。
防音性能を表記している製品は防音試験を行っており、その表記されている遮音等級を見れば、防音性能を確認することが可能です。
しかし、商品によっては遮音等級が明確になっていないにもかかわらず、商品パッケージに子供の足音対策などと記述している商品や、フローリングと重ねて計測した結果を表示している場合もあり、実際の防音効果はそれほど高くないものも多いのが現実です。
防音マットを選ぶ際には、必ず遮音等級を明記した防音マットを選ぶように心がけましょう。
【防音性能の測り方】
生活の中で日常的に体感される騒音環境は、空間の快適性を左右する最も重要な要因のひとつです。
快適な環境づくりには、不快な騒音を低減する事が大事です。 先ほどご紹介したLL値ですが、一体どのようにして数値を出しているのか、測定方法をご紹介します。【音響試験】
LL値の測定方法は、軽量床衝撃音測定と言う方法で、タッピングマシンと呼ばれる装置を用いて行います。
タッピングマシン動画
試験室は、上下二つの部屋に分かれています。
上階に、検査したいカーペットなどの床材とタッピングマシンをセットします。
一般的にタッピングマシンは子供の足音と同等の衝撃音と言われています。
1-2. 形状
防音マットの形状には大きく二パターンあります。
【一枚もののラグタイプ】
ラグタイプは、一枚もので、お部屋の全面に敷くタイプではなく部分的に敷いて使用するタイプです。
部分的にしか使用できないので、防音マットを敷いていな部分では騒音が発生します。【タイルタイプ】
タイルタイプでは、お部屋の形状を気にすることなく前面に敷くことが可能です。
カットも容易にできるため、隙間なく敷き詰めることが可能です。特に子供やペットの騒音で悩まれている場合、どこでも歩いて回るため、特定の場所に対策をするのは難しくなると思いますので、全面に対策が可能なタイルタイプの防音マットを選ぶことをオススメします。
1-3. 洗濯
部分洗いができるタイプ、お手入れが簡単な防音マットを選ぶことをオススメします。
特にタイルタイプだと、汚れた部分だけを取り外して洗うことが可能で、万が一汚れが取れない場合でも、その場所だけ取り替えることが可能なので、オススメです。1-4. 費用
ニトリやホームセンターなどで手に入る、コルクマットなどの商品は安価な場合が多いですが、防音性能に乏しいものも多く、他の防音商材と組み合わせたりすることになり最終的に二重のコストがかかってしまい、大きな負担になることがあります。
少し費用が高い防音マットでも、防音性能が高ければ、他の商材と組み合わせる必要がなくなるので、結果的に費用を抑えることができます。
*遮音等級を明記していない防音マットは、例え厚みがあっても防音できているかの判断ができないため、防音性能の高い防音マットを選ぶには、必ず遮音等級が明記している商品を選ぶようにしましょう。
2. 防音マットの種類と特徴
- コルクマット
ニトリやホームセンターなどでよく売られているコルクで出来ているマットです。
安価で軽いので、設置が簡単なのが特徴ですが、水や汚れが染み込みやすく、また、時間が立つとボロボロと崩れる場合があります。
- ジョイントマット
ニトリやホームセンターなどでよく売られている樹脂で出来たマットで、パズルマットとも呼ばれます。
表面がツルツルと体操マットのような質感になっているのが特徴です。
- カーペット
ニトリやホームセンターで売っているカーペットには2種類の形状があります。
1枚もののラグタイプと、タイル状のタイルカーペットです。全面に敷く場合はタイルカーペットを選びます。
実際に皆さんが購入されているカーペットを、音響試験を行い、防音性能を比較してみました!今回比較するカーペットは5種類!
- ニトリ:タイルカーペットハーゲンMGY(総厚5ミリ)
- コーナン:コーナン オリジナル EVAジョイントマット9枚入り(総厚7.0ミリ)
- コーナン:コーナン オリジナルコルクマット9枚入り(総厚7.8ミリ)
- ニトリ:弾力に優れている木目調パズルマット4枚入り(総厚16.0ミリ)
- MUTE:防音専科(総厚18.0ミリ)
【ニトリ:タイルカーペットハーゲンMGY(総厚5.5ミリ)】
引用元サイト:https://store.shopping.yahoo.co.jp/nitori-net/7000323-10.html
【コーナン:コーナン オリジナル EVAジョイントマット(9枚入り)(総厚7.0ミリ)】
引用元サイト:https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4522831653621/
【コーナン:コーナン オリジナル コルクマット9枚入(総厚7.8ミリ)】
引用元サイト:https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/kohnan-eshop/item/4522831602278/
【ニトリ:弾力に優れている木目調パズルマット4枚入り(総厚16.0ミリ)】
引用元サイト:https://store.shopping.yahoo.co.jp/nitori-net/7000323-10.html
【MUTE:防音専科(総厚18.0ミリ)】
「ニトリ:弾力に優れている木目調パズルマット4枚入り(総厚16.0ミリ)」と「防音専科」の比較では、厚みもほとんど変わらないのにこんなにも防音性能に差が出る事がわかりました。
知らず知らずのうちに、厚みがある=防音性能があるという認識になってしまい、きちんと防音性能の確認をせずに購入してしまうことに。
商品ごとの遮音等級結果
3. まとめ
いかがでしたでしょうか?
防音マットを選ぶ際は必ず、遮音等級を明記した防音マットを選びましょう。
騒音対策を失敗しない為には、防音マットの正しい選び方が重要でした。
騒音対策をきっちりと行えば、騒音トラブルを防ぐことができると思います。
せっかく防音するために購入されるのなら、防音性能が高いカーペットを選べるのが良いですね。
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